ฺBackground-jp

2003年8月23日、タイ政府は科学技術省の指導・監督の下、国家イノベーション庁(公的機関)(NIA)の設立と、「イノベーション開発基金」をNIAの初期投資資本として移譲し、独立行政法人として承認しました。同時に、「研究技術開発のための運転資本」は、科学技術省の省令を遵守して管理され、仏暦2546年(2003年)研究技術開発のための運転資本は、前述の省規則に合致しなければならないことが明記されています。従って、科学技術省は2003年10月1日付第84/2003号省令の公布により、国家イノベーション庁(公的機関)(NIA)を設立し、2003年10月16日付第91/2003号省令に準拠した国家イノベーション委員会によって監督されることになりました。政策的枠組みは、より高い効率性と利便性を組織運営に取り込もうとする戦略の一環として、小規模組織の監督、管理のために特化して構築されました。

仏暦2552 (2009)国家イノベーション庁(公的機関)設立を規定する勅令

            国家イノベーション庁(公的機関)(NIA)の設立を規定する勅令は、2009年9月2日付で正式発表されました。NIAはタイの法律の下、正式に認可された法人としての完全な資格を得て、公的機関として生まれ変わりました。更に、NIAは国家競争力の優位性に基づいて、サプライチェーンから価値連鎖へと変貌を遂げるという戦略的目標を掲げ、様々な側面におけるイノベイティブな事業開発のガイドラインを策定しました。

イノベーション

イノベーションとは、より良い解決策、革新的な変化、付加価値へと導く知識と創造性の応用です。

            国家イノベーション庁(公的機関)(NIA)は、本質的な「イノベーション」の達成に繋がる現代的な方法や技術的要因を追い求めることの重要性を認識しています。イノベーションの前進は、ビジネスプロバイダーの起業家精神、イノベイティブな人々の創造性によって、そして科学技術の進歩を通じて醸成されます。よって、NIAは国内外の情報源から得られた学術的知識を組織的な運営、管理に応用する「オープン・イノベーション」ガイドラインを導入する一方で、タイの産業分野での効率的なイノベーションの開発を育むビジネスイノベーションネットワークを通じて、都心及び地方の民間企業と協力してきました。NIAは、環境の変化に効果的に対処し、適正な実施を確実なものとするため、戦略的計画を定期的に見直しています。その実施計画及び戦略は以下の通りです。

2004 イノベーション支援サービスシステム開発の年

国家イノベーション庁(公的機関)(NIA) は、国家イノベーションシステムの進化を促す目的の一環として、イノベーションに基づいたプロジェクト、文化、方針の立ち上げを支援すべく国家イノべーションシステム開発のためのガイドライン策定を貫徹しました。

2005イノベーション文化促進の年    

国家イノベーション庁(公的機関)(NIA)は、国家イノベーション賞、国際イノベーション・マネジメント・サミットなど、国家的イノベーション事業を推進しました。

2006 イノベーション・パートナーシップとネットワークの年

国家イノベーション庁(公的機関)(NIA) は、官民が互いに一致協力するよう働きかけました。この年、NIAはイノベーション及び技術の専門家によって支持されたイノベーションネットワークを強化する「イノベーション大使」プロジェクトの推進を成功裏に収める一方で、タイ学術会議(NRCT)、中小事業振興事務局(OSMEP)の協力の下、イノベーション開発達成を確実なものとする「イノベーション市場」事業を立ち上げました。

2007 イノベーションシステム開発の年 

国家イノベーション庁(公的機関)(NIA)は、イノベーション強化計画、イノベーション文化振興計画、イノベーションシステムと組織開発計画という三本柱に重点を置いて、タイのイノベーションシステムの進化に取り組んできました。そこでNIAは87件のイノベーション開発事業に対して、学術的支援と117, 331,099バーツに上る資金援助を提供した結果、1,031,748,862バーツもの総投資評価額を生み出しました。

2008 イノベーション連携の年 

国家イノベーション庁(公的機関)(NIA)は、国のイノベーション進化を手助けするため、イノベーション企業と協力し、そして公共企業、民間企業が互いに協力しあうという、確固たる決断を下しました。そのような戦略的協力関係を達成するために、NIAは83件のイノベーション開発事業に対して、技術的支援と49,670,270バーツに上る資金援助を提供した結果、総投資評価額は804,247,328バーツとなりました。

 

2009 オープンイノベーション開発の年  

国家イノベーション庁(公的機関)(NIA)は、国内外の有名機関から得られた学術的知識を、その運営と管理に応用させることに成功しました。一方で、NIAは産業界全体にとって大きな利益を提供することを主目的に、発達したイノベーションネットワークを更に強化すべく、国内の一流民間企業と提携しました。この年に実施した98件のイノベーション事業において、NIAは学術的、技術的イノベーションの進展に合計71,120,810バーツを費やした結果、総投資評価額が1,828,202,542バーツにも上ったことが明らかになりました。このような進展に加え、NIAは首相府の国民アイデンティティ事務局より、「国家組織最優秀 – 経済開発(民間ビジネス促進)」賞を受賞しました。

2010 新たなイノベーション・プラットフォームの年

国家イノベーション庁(公的機関)(NIA)は、サプライチェーン活動の発展と管理を強化し、タイにとって新たな価値連鎖をもたらすという強い決意を表明しました。この年、NIAは123件のイノベーション開発事業に対して、64,721,189バーツの資金援助を注入した結果、936,369,539バーツの総投資評価額を生み出しました。

2011 イノベーション戦略開発の年

国家イノベーション庁(公的機関)(NIA)は、タイ国民に対して経済に基づくイノベーションの長期的安定と一貫性を提供しようとする目的の一環として、政府の計画と合致したより効率的で創造性溢れる形での国家経済発展を目指しました。特筆すべきことに、NIAは119件のイノベーション開発事業に対して、計91,039,862バーツの資金援助の手を差し伸べた結果、2,979,189,454バーツの総投資評価額となりました。

2012 イノベイティブな経済の年

国家イノベーション庁(公的機関)(NIA) は、世界舞台でもタイが他国に引けを取らないような、経済的潜在能力と競争力を本質的に高めるのに鍵となるメカニズムとしてのイノベーション活用にいつでも対応可能な状態を保ちました。この年、NIAは261件のイノベーション開発事業に対し、技術的援助と1,200,245,422バーツ相当の資金援助を提供した結果、総投資評価額は2,278,063,488バーツにまで達したと報告されています。

2013 AECイノベーションの年

国家イノベーション庁(公的機関)(NIA)は、タイがイノベーションビジネス開発においてリーダーシップを発揮できるようイノベーションの進化を忠実に実行する一方で、アセアン経済共同体発足に向け、優秀な起業家に準備を促しました。この年、84件のイノベーション開発事業がNIAの学術的支援と82,945,152バーツ相当の資金援助を受けることができ、総投資評価額は2,043,720,027バーツに上りました。

2014 グローバルイノベーションの年

国家イノベーション庁(公的機関)(NIA)は、世界中の人々から賞賛されるタイのイノベーション価値を増進することを誇りとしました。NIAは、タイの起業家がイノベーションからヒントを得た傑作を厳選し、数々の国際コンペに出品し、支援、宣伝していく意図を繰り返し表明しました。加えて、NIAは90件のイノベーション開発事業に対して、計80,489,637バーツ相当の資金で支援継続した結果、2,106,745,802バーツの総投資評価額となりました。

2015 「イノベーショニアリング」の年

国家イノベーション庁(公的機関)(NIA)は、タイが次の段階の発展・競争力へと前進するための鍵となる戦略を検討し、工業生産とサービスの前進を図るには、全ての部門における連携に基づいて、国家的イノベーションシステムを本質的に再構築することの重要性を認識しました。従って、NIAは70件のイノベーション開発事業に対して、計107,637,404バーツの投資を注入した結果、1,503,399,244バーツの総投資評価額を生み出しました。

2016 スタートアップイノベーションの年

国家イノベーション庁(公的機関)(NIA)は、科学技術省から、タイがスタートアップビジネス開発のハブとなるべく、その陣頭指揮を執る役割を任されました。斬新なイノベーションの進化に触発されたタイのスタートアップ起業家が、事業展開の拡大と新興市場での存在感を増すために、スタートアップ開発の認知度を高め、より大きな潜在能力と競争力を身につけるよう一致団結することが求められました。スタートアップビジネスが大きな一歩を踏み出そうとする中、タイの経済は近い将来、確実で持続可能な成長を遂げようとしています。2016年、NIAは特に経済、社会分野におけるイノベーション潜在能力を引き出し、イノベーション開発計画を推進することに成功しました。

タイのビジネスの潜在能力と競合力を最大限に引き出すイノベーション技術の開発促進に成功したおかげで、NIAは技術的支援とサービスを提供する主要なイノベーターとして、いくつかのイノベーション開発事業では民間企業からの協力を得ながら、タイのイノベーション産業を牽引する役割を任されることになりました。その結果として、NIAはタイの有名機関から数々のイノベーション優秀賞を受賞しました。

 

  • 首相府の国民アイデンティティ事務局より、国の傑出したイノベーション傑作を紹介、発信したことに対して、「国家組織最優秀 – 経済開発(民間ビジネス促進)」賞を受賞。
  • 上院科学技術通信委員会より、知識に基づいた科学技術を利用し、タイの経済・社会に多大な付加価値を与えた功績に対して、「科学優秀賞」を受賞。
  • 教育省非公式教育事務所から、イノベイティブな人材の強化に寄与した知的活動の支援に対して、「国家イノベイティブ機関最優秀賞」の第二位として表彰。

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